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   姉のこと              2008'10/1  櫻井 清子  マリッジ・アージュ
 


松本に住む姉の写真展『ネパール訪問記』を見に行ってきました。

姉は四年前に乳がんが見つかり手術をしたのですが、その時すでにリンパへの転移があり、今も治療を続けながら頑張っています。


その姉が、元気なときに趣味の写真を撮るために訪れたアジア各地、特にネパールで、医療や衛生状態の悪さを知り、
友人のネパール人夫妻に協力を求められたのをきっかけに、手術直後の2005年に、『自分へ の挑戦、病気に勝ちたい』と、
撮りためた写真を自費出版し、その売上と寄付で、エベレスト南の山岳地帯、ソルクンブ郡カリン村に診療所建設を計画し、今年1月に着工、
建設が進み、抗がん剤治療が一段落した3月に現地を訪問した報告の写真展なのです。


一時は、皆が覚悟をしたほどの病状でしたが、『どんなことがあってもカリン村の子どもたちが生きられる環境にしたい』と目標を持ち、『診
療所が出来たら見に行きたい』との思いから、『行くのであれば、人に迷惑はかけられない』と体力が戻り始めた頃から、20キロの荷物を背
負って、毎日5キロの道のりを歩いて体力づくりをしていました。
我が姉ながら、その努力には驚くばかり、そして、尊敬さえしました。


そして、3月におよそ1ヶ月計画で、カリン村に向かいました。
現地までは、山道を10時間余り歩くそうで、天候や交通の関係で、計画通りにはことが進まないのだそうです。

診療所は、村人が石を積んで泥を塗った壁にトタン屋根の二階建て、年末までには診療を始める予定だそうで、
姉が行くのを聞きつけた村人が100人ほど集まり、なかには随分遠くから来て下さった方もいて、
姉を歓迎し、大変感謝してくださったそうです。


無事に戻った姉は、写真集を買ってくださった方々、寄付をしてくださった方々、そして、どんなにか心配だっただろうに、
快く送り出してくれた家族や友人に本当に感謝していました。


私は思います。

あんなにも状態の悪かった姉が、これだけのことを成し遂げることが出来たのは、本人の強い意志はもちろんですが、
家族や友人の愛情や支え、そして応援や協力をしてくださった方々の大きな大きな愛情のお陰だと。

そして、人は目標を真剣に実行しようとするとき、底知れぬ力がわくも
のだと実感させられます。

しかし、それは決してひとりでは成し得ない、少なくとも身近にそれを
支え応援をしてくれる人が必要なのだろうと・・。


姉にはまだ目標があります。
『いづれ診療所はネパール政府の認可を受け、援助を受けられるようにしたい。
それまで出来る限りの支援をしたい』と頑張りが続いています。




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