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       憧れるもの   2008'3/8  井口 真由美   ブライダルオアシス

人それぞれ、憧れるものがあると思いますが、最近の私は、古新聞に憧れております。
と言っても、古新聞そのものではなく、あのーですね、最近の若い方は、あまり、新聞を購読していないと聞きますが、ホラ、読売新聞とか朝日新聞を購読していますと、1ヶ月に一度、古紙を回収してくれますよね?「古紙回収は明日です」という紙が入っていて、朝、○時までに出しておいてください、という言葉も添えられています。

その日は街を歩くと、家やマンションの軒先に軒並みに古新聞の束がおいてあります。新聞配達の人がいつもポストに置いて行ってくれている、カーキー色の袋や世界遺産の袋を使っている家も数多くありますが、時々、袋を使わないで、古新聞そのものをきちんと束ねたものも見受けられます。そして、その束ねた古新聞が、とてもきちんときっかりと束ねられている光景に、何とはなしに憧れを覚えます。

それは、その家は、何となくですが、家が広いのかなーーって思ってしまうんですね。その整頓の美しさは、いろんな意味で余裕のある暮らしをしていないと生み出せないものではないだろうか?と思ってしまいます。家の中にある程度のスペースがないと、そこまできちんと整頓なんて、絶対にできない筈!と何故かかたくなに思ってしまっている訳です。また、あんなに、新聞の容量が少なくなっているということは、1日分の新聞でも、本当にきちんと折って畳むという作業なくして、あんなに薄くはならない筈です。(新聞は、中に空気が入ったまま畳んだりしますと、とてもかさばるものなんですね!)ということは・・・、そうする時間的な余裕もあるんだなーーと勝手に思い込んでしまいます。

そして、想像は飛躍して行き、きっと、家の隅々まで本当に綺麗で清潔で、朝、昼、晩の家族の食事だって、だしはかつおから取って、インスタントのだしなんか絶対に使う訳なんかないし、レースのカーテンが少し汚れただけで、すぐにささっと洗濯をしているに違いない!と思い、半ばひがみの気持ちも混じりながら、そのような暮らしをしている人の生活に本当に憧れてしまいます。

そして、暮らしぶりというのは、本当に隅々にまでその暮らす人の個性が現れてしまうのだと思います。私は、生活という言葉よりも、暮らしという言葉の方が好きです。生活は事実そのものですが、暮らしは、そこに創造の余地を生じることができ、暮らす人のいろんな工夫と創意を込めることができるような気がするからです。(勿論、自分ができていないから憧れている訳ですが)また、何とはなしに、その人により、その家族により、いろんな色に例えられるような、様々な暮らしがあるような気がします。薄い水色だったり、明るいオレンジだったり、淡いもえぎ色だったり、時々は、情熱的な赤だったり・・・。

今度、会員の方が事務所に来てくださった時、「今度は年収を少しだけ下げて、検索してみましょうか?」とアドバイスする前に、「暮らし」について話してみようと思います。そして、その暮らしのイメージが、会員の方から、次から次へと色さえも鮮明に、豊かに湧いて出てくるようになると、その会員の方の結婚も近いかもしれませんね?・・それまでに私は、「押入れの古新聞を片ずけると、掃除機の棒が上から落ちてくる」という暮らしから、何とか脱っしたいと心から思っていますけれども!!

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