IBJとコネクトシップ徹底比較
両方入会した人、結婚相談所への取材をもとにお伝えします

結婚相談所は料金も高いですし、どこを利用するか迷うと思います。有名どころでいうと会員数7万人越えのIBJ(日本結婚相談所連盟)加盟の結婚相談所やゼクシィ縁結び(コネクトシップ加盟)、オーネットなどをまず思い浮かべるのではないでしょうか。
よく比較検討されて迷う方が多い、IBJとコネクトシップの仕組みを比較していきたいと思います。どちらが良いというわけじゃなく、向き不向きがあるということを初めにお伝えしておきますね。
料金だけでいえば、成婚料がないため、コネクトシップの結婚相談所の方が若干リーズナブルです。
「高いからサービスがいい」「高い結婚相談所の方が良い」と思って選ぶと大金を払って失敗しますので決して値段で選ばないでください。
IBJが加盟店に推奨している料金は初期費用10万円、月会費5千~1万円、成婚料20万円です。
仲人の介入度合いが高いIBJ、自分で決めるコネクトシップ

IBJの場合、お見合いが決まったら仲人から「希望日を教えてください」と連絡が来ます。自分の仲人と、相手の仲人が連絡を取り合ってお見合いするお店と日程を決めます。
コネクトシップの場合は、お見合いが成立したら希望日をシステムに入力し、相手と日程を調整します。集合場所はいくつか標準で設定されている中から選ぶか、希望場所を入力して調整します。集合場所はターミナル駅の改札前などが多いようです。そこから近くのカフェ等に移動して、お茶をします。
どういうお店に行ったらいいのか迷うなら、IBJシステムの方が失敗がないのかもしれません。
一方で、シフト休みの方だとコネクトシップの方が、仕事帰りにお互いが出やすい駅で落ち合ってお茶をするというお見合いも可能なのでお見合いしやすいでしょう。
IBJはホテルのラウンジ等でお見合いすることを推奨し、そうした場所は営業時間が終わるのも早いことがありますし、仲人が「平日の仕事帰りはあまり印象が良くないよ」と言われてお見合いが成立しないこともあるのです。IBJ加盟の結婚相談所を利用する場合、仲人の介入度が高い分担当者との相性が重要になってきます。
お見合い時はIBJは男性が支払うことがルールです。コネクトシップは支払いは自由で割り勘もOKのようですが、ほとんどの場合は男性側が支払うことが多いようです。
男女の役割が分かれるIBJ、男女平等に近いコネクトシップ

お見合いの支払いに現れるように、IBJは男性と女性の役割が異なります。
例えば、お見合い後に男女双方が2回目に会ってもいいなと思った場合、結婚相談所経由で女性の連絡先が開示され男性が女性に連絡するというルールです。IBJ加盟店の中にはファーストコールと呼び、今どき、電話連絡を推奨しているところもあります。
コネクトシップは男女双方に連絡先が開示され、男女どちらから連絡しても構いません。ただし、男性側から連絡するケースの方が圧倒的に多いです。
また、IBJはほとんどの女性が年収を公開しません。公開もできるのですが関東で年収を公開している女性会員は全体で1割前後しかおりません。古い結婚相談所の中には「ヒモになりたい男が寄ってくるから公開しないほうがいい」と時代錯誤なアドバイスをされたという話も聞いたことがあります。
コネクトシップは女性もほぼ全員が年収を公開しています。
親の学歴・仕事・婚歴はプラスになる?マイナスになる?

プロフィール項目は若干異なり、家族の学歴、親兄弟の年齢、居住地、婚歴、仕事まで入力する欄があるのがIBJです。家柄・育ちを気にする方はIBJの方が向いているのかもしれません。
IBJに限らず家族についての項目がある結婚相談所連盟システムはほかにもあります。新しくできた仕組みのコネクトシップはこの家族に関する欄がありません。
昔は結婚が「家」と「家」の問題だったのでその名残で残っているのではないでしょうか。現代ではこうした家柄を考えて相手を探す人の割合は減少傾向です。
お付き合いしていき、双方が好きあって結婚の話が出てから相手のご両親が離婚していることを知ったり、自分の親が大卒なのに相手の親御さんが高卒だとしても、親の婚歴や学歴差が原因で結婚破談の原因になることはあまりありません。
しかし、そういう家族の項目があれば目に入るのです。書きたくないとしても、空欄だと目立ちます。共通の知り合いいなくて、会ったこともない相手でプロフィールでしか相手を知るすべがないのです。
もし、ご両親や兄弟が離婚していたり、学歴が不安であれば、家族欄がはじめからないコネクトシップの方が向いているかもしれません。
相手の希望条件は見えたほうがいい?見えないほうがいい?

結婚相談所を利用する場合、
「相手の年齢は±5歳ぐらいで、首都圏に住んでいる人がいいな。私が初婚だから初婚の人がいいけれど子どもがいなければ離婚歴がある方も他の条件次第ではあり」
など相手の希望があると思います。
相手の年齢の許容範囲、居住地の希望、再婚者との結婚、子どもがいる人との結婚はありなのか、相手の家族同居といった欄はIBJもコネクトシップもあります。IBJはこれが相手にも見えます。コネクトシップは見えないようになっております。
コネクトシップは担当者は希望条件を確認できるためその希望を見て紹介者を探して紹介しています。
この欄が見えたほうがいいのか悪いのかそれは人ぞれぞれだと思います。
再婚したくて婚活している方が、離婚歴を許容する人がわかるほうが良いという方はIBJの方が利用しやすいかもしれません。
例えば40歳の男性が32歳以下の女性を希望していたとします。しかし、相手の希望欄に「32歳まで」と正直に書いていることで30代前半女性も悪い印象を持つ場合もあるのです。だからといって、担当者が「印象が悪いからこの欄は30代って書こう」とアドバイスはあまりしないようです。
欄があるのにお客様に希望をそのまま書くなというのもおかしいですよね。
お見合いのキャンセルルールが違う

基本的に結婚相談所は、相手のプロフィールを見て「あってもいいな」と思ったらお見合いの日程調整に進みます。
しかし、何らかの事情でお見合いを取りやめたいことが出てくるかもしれません。例
割とよくあるのが、お見合いの予定がなかなか合わない場合です。平日の日中しか希望日を出さない人と週末しか日程を出さない人はどちらかが折れないとお見合いが成立しません。お見合いの日程が決まっても相手から日程変更の希望を出されたら、モチベーションも下がりませんか?
こういう日程が決まらない場合、一定の日数が過ぎるとコネクトシップはお見合いの話が流れます。
お見合い申し込みをした相手が期日ギリギリにお見合い受諾の返答されたという女性から「お見合いは決まっちゃったから会うけど、向こうの『あってやるか』感が伝わってもう会いたくない」という話を聞いたこともあります。
決まったお見合いをキャンセルするために、IBJはキャンセル料が発生します。コネクトシップは当日のお見合いキャンセルしかキャンセル料が発生しません。
お見合い申し込みができる件数が多いのはIBJ。紹介が多いコネクトシップ

コネクトシップは1か月でお見合い申し込みができるのが10人程度で、紹介が4~6人というところが多いのではないでしょうか。
紹介されても断っても大丈夫ですし、結婚相談所から紹介された相手も申し込みをして相手もお見合いを承諾してもらわないとお見合いは成立しません。
自分からたくさん申し込みをしたい方には、コネクトシップは物足りなく感じるのかもしれません。
「毎月10名も会えないよ」
と思う方もいるかもしれません。個人差は大きいのですが結婚相談所は申し込みをして受けてもらえる確率は10人に1人程度の確率です。自分より人気がある人にばかり申込をして高望みをすればこの割合は20人に1人とか30人に1人とさらに下がるのです。
IBJで結婚相談所からの紹介はあるところとないところがあると思います。申し込み人数は20~30人ぐらいという設定のところが多いでしょう。IBJのシステム上、申し込み数の上限は月200人です。実際に200人まで申し込みができる結婚相談所もあります。
200名まで申し込みができてサポートが手厚いおすすめIBJ加盟結婚相談所
アプリで操作しやすいIBJ。ブラウザのコネクトシップ

IBJのシステムはアプリで、操作もしやすいです。写真が大きく表示され、割とマッチングアプリと似ているかもしれません。
結婚相談所業界は仕組みが古く、アプリがあるのは今のところIBJだけなのです。マッチングアプリに慣れて、もっと効率的に婚活したくて結婚相談所を利用検討している方にしたら
「マッチングアプリより高いのにアプリがないってどういうこと!」
と感じられるかもしれませんね。
IBJは仲人の介入が多いため、おすすめのスタジオを紹介して写真を撮ってもらったりすることが多く、写真に気合が入った会員が多いです。撮影代は約20,000~30,000円ぐらいです。
コネクトシップはそんなに写真が大きく表示されるわけでもありません。コネクトシップ加盟の結婚相談所のパートナーエージェントやエン婚活エージェントは毎月、店舗でカメラマン、メイクアップアーティストを呼んだ写真撮影会が開催されます。値段は10,000円前後です。中には自分で撮ったスナップ写真を使う方もいますし、写真に気合が入っていない会員もいます。
IBJは操作しやすいうえに、写真の影響が大きく素敵に見える写真で条件のよい一部の人に人気が集中しやすいです。IBJとコネクトシップを併用して使っている方から「コネクトシップの方がたくさん会えた」とよく聞きます。
コネクトシップの結婚相談所では、撮影会ではなく別で撮影した写真を使うと同じ写真でも相対的にIBJより人気が出やすいです。
IBJの場合写真を変えた場合などに、ピックアップ掲載といってプロフィールを目立たせるオプションサービスもあります。コネクトシップにも2021年からピックアップ機能が搭載されましたので写真を差し替えたら目立たせることができるようになりました。
成婚料が発生する結婚相談所が多いIBJ

IBJの結婚相談所の多くは成婚料が発生します。真剣な交際に進んでからもサポートをする証としてこうした料金を設けているようです。結婚相談所によってはプロポーズのタイミングをサポートしたりするところもあるようです。
コネクトシップは成婚料がありません。真剣に交際したい相手が決まって、様子見期間として3か月ぐらいは在籍できます。
なお、成婚料を払って成婚退会したからそのままみんなが入籍しているわけではありません。
その後にお別れするケースもあり、結婚相談所の中には成婚退会後の出戻り入会は入会金が安くなるなど割引コースがある結婚相談所も多いのです。人と人ですからそういうこともあるでしょう。
どこの結婚相談所に在籍したとしても、交際に進んだら結婚相談所に在籍期間中に親に紹介するなどした方が良いでしょう。
地方はIBJもコネクトシップも会員が少ない

首都圏、関西圏、名古屋圏ならば会員数はあまり気にしなくても大丈夫です。
IBJ、コネクトシップに限らず、地方はどこの結婚相談所も会員が少ないのです。どこからを地方と呼ぶか判断は難しいのですが東名阪エリア以外を地方にしたいとおもいます。(政令指定都市ですが、広島市、福岡市、仙台市、札幌市も会員は少ないです)
入会したら会える距離に住んでいる会員が数十人程度で担当者に相談したら「エリアを広げて探しましょう」しか言われないというのは実はよくあることなのです。
地方の方は結婚相談所を利用する場合、自治体の出会いサポートセンターと、マッチングアプリPairsも並行利用してみてはいかがでしょうか。
自治体の出会いサポートセンターは何のサポートもないため、民間の結婚相談所の写真、紹介文を転用するとよいでしょう。
IBJとコネクトシップ2社を平行して使う場合

結婚相談所を2社利用して、たくさんあったほうが結婚に近づくわけではありません。しかし、どちらが合うのか迷うという場合、IBJとコネクトシップの2つ平行して利用してみるのもありでしょう。
最近、乗り換えや並行利用で複数の結婚相談所を利用している人は増えています。
もし今、IBJに入会している方であれば、試しにリーズナブルなコネクトシップの結婚相談所に入会してみるのもありでしょう。IBJの結婚相談所からおすすめされた写真館で撮影した写真を使って登録するのがおすすめです。
オンライン結婚相談所のスマリッジはコネクトシップ加盟の結婚相談所で、入会金6,600円、月会費9,900円です。リーズナブルな代わりにプロフィールは自分で作る必要がありますが、IBJで使っていたプロフィールを文字数を調整して転用できると思います。
試しに登録してみてはいかがでしょうか?
スマリッジより少し高いのですが、紹介人数が最低月6名と多いエン婚活エージェントもおすすめです。運営しているのはエンジャパングループです。登録料10,780円、月会費14,300円で、EQアセスメントという診断テストを受けると同じテストを受けた価値観が近い人も紹介してもらえます。
IBJでなかなかお見合いが成立しない場合は、紹介人数が多いエン婚活エージェントがおすすめです。