婚活をしている上で、女性がどうしても気になってしまうのは男性の年収ですよね。
子どもを授かり産み出す性である女性にとって、産休や育休などで働けない時期がある以上、相手の年収は大事なポイントです。
産休がとりやすくなってきているとはいえ、まだまだ出産を機に離職する女性が多いのも現状でしょう。
相手の年収も、自分の年齢も、性格の相性も、産むか分からないけれど子どももできれば欲しい。
婚活を真剣に考えれば考えるほど、あれもこれも気にして1日1日が過ぎていく。選べる未来がどんどん狭くなっていく焦り。
婚活中の方の中には、同じような不安や焦りを抱いている人も多いことかと思います。
しかし、年収600万円以上の男性は高望みなのでしょうか?
年収600万円の男性と結婚する方法
年収600万円の男性との結婚を目指す場合、以下の戦略を考えてみると良いでしょう。
結婚相談所に入会する
プロフェッショナルなサポートを受けることで、目的に合った男性を見つけやすくなります。
40代以上の男性を選ぶ
年収600万円以上の男性は一定の年齢層に多く見られます。
年齢を重視することで、希望に合う男性に出会える可能性が高まります。
年収が上がる可能性がある男性を選ぶ
今は年収600万円未満でも、将来性を見込める男性を選ぶことも一つの方法です。
結婚相手に求める優先順位は人それぞれですが、年収は年齢と共に上がっていくケースがほとんどです。
いまは年収300万〜年収400万の「一般的には年収が低いとされている男性」も、10年後には年収600万を超えている可能性は十分あります。
600万円どころか800万円になっていることもあるでしょう。
逆に、今が年収が高い男性だってその後どうなるかはわかりません。また、最近では年収で判断されたくないからか、わざと年収を低く言う男性も存在するそうです。
長期的な視点で考えて見ると、男性の年収にこだわらないほうが出会いのチャンスを狭めなくて済みます。
男性の職業をチェックする
特定の職業や業種には高収入の男性が多いため、職業選びも重要なポイントです。
メガバンク勤務の大卒銀行員・総合職の場合
高所得のイメージがある仕事の1つ、銀行員ですが、初任給は総合職でも年収300万円程度。新人のころは昇給も基本給+1万円程度のところが多いようです。
役職がつく入社5年目の27歳ぐらいでやっと収入が500万円を超えます。
最速で29歳ぐらいで支店長代理、部長代理等に昇格。すると、年収は700万円を超えます。
しかし、出世が早い銀行員はたいてい大学時代の彼女あるいは社内の彼女と結婚済み。
つまり婚活中の女性達にとって、彼らの存在は対象外。彼らの横にはあなた以外の女性がいることがほとんどでしょう。
大手商社勤務の有名大学卒商社マンの場合
海外勤務の可能性もあり、語学堪能な一流大卒が多い商社マンの場合、初任給からちょっと多め。
とはいえ収入は月24万前後です。20代後半で700万、30代で年収1,000万円を超えるパターンが多いので、充分に年収は高いと言えます。
ただし、年間の残業代が200時間超えで長時間労働は必須。
いくら収入が高いとはいえ、家事育児の手伝いしてくれる優しい男性がいい女性には、商社マンとの結婚はちょっと違うかもしれません。
バツイチの男性も視野に入れる
再婚を希望するバツイチ男性の中には、年収600万円以上の方も多くいます。
高収入の仕事は飲み会、接待、出張、転勤が多い。
歩合などで普通以上の高い年収はもらっているけれど、離婚と再婚を繰り返す男性も多く、バツイチどころかバツ2もザラです。
年収600万以上の独身男性って、どのくらいいるの?

2014年にMoney Forwardが行った「独身男女のお金実態調査」によると、ブライダルパートナーに求める年収は、女性の約7割の方がこだわっており、そのうち結婚相手の男性に求める平均年収は640万円であることが分かりました。
また、2002年に中央大学の山田昌弘教授が調査した結果、東京では、25歳〜34歳の未婚女性のうちの40%が、年収600万円以上の男性との出会いを望んでいることが分かっています。
なぜ「年収600万円以上」という条件かというと、奥さんが専業主婦でもやっていける男性の年収の目安が年収600万円だからです。
年収600万円以上ある男性の割合
しかし、同調査の中では、25歳〜34歳の未婚男性のうち実際に年収が600万円以上ある男性はわずか3.5%しかいない結果も発表しています。
この結果から、もしもあなたが25歳〜34歳の男性と結婚したいと望んでいる場合、100人中3〜4人の男性しか候補がいないことになります。
たとえば、1回に6〜8人と出会える婚活パーティーに参加して出会いを見つけようとした場合、婚活パーティーに3〜4回参加しても25歳〜34歳で年収600万円を超える男性は1人しかいない計算になります。
また、婚活をしている女性のうち、40%の女性がその3.5%の男性と結婚したいと考えているので、その1人とデートまでつなげるためには、その倍率を勝ち抜かなければいけません。
戦略的な婚活だとしてもあまり賢い戦略とは思えませんよね。親世代の結婚プランでは危険です。
高収入男性の稀少価値
また、株式会社インテリジェンスのサイト「DODA」でも、年収についてのデータを調査しています。
この調査によると、
- 20代で年収600万円を超える男性は、全体のうちの4.0%
- 30代で年収600万円を超える男性は、全体のうちの19.2%
- 40代で年収600万円を超える男性は、全体のうちの40.8%
であると発表されています。
全体の19.2%が年収600万を超えるのであれば、30代の男性の5人に1人が平均年収600万を超える結果になります。
しかし、この30代という数値は30歳〜39歳までと幅広く、また未婚や既婚を問わない数字ですので、その19.2%のうち、さらに「そのうち自分の希望年齢の、未婚の男性」を見つけなければいけません。また都心に勤めている男性の方が収入の高い傾向はあるため、地方で雇用されている男性には、なかなか求めづらい数字でもあるでしょう。
婚活女性の皆様、この現実をご存知でしたか?

19%と聞くと現実的な気もするけど、独身の30代前半までに絞ったら3.5%かぁ。しかも、相手のルックスや性格は、この段階では何も考慮していないんですよね……
年齢別男性の平均給与
国税庁が行っている民間給与実態統計調査を見てみましょう。民間給与実態統計調査では、年齢階層別の平均給与が発表されています。
平成27年度の民間給与実態統計調査の一覧を見ると、
- 25歳〜29歳の男性の平均給与は378万円
- 30歳〜34歳の男性の平均給与は446万円
- 35歳〜39歳の男性の平均給与は502万円
- 40歳〜44歳の男性の平均給与は564万円
- 45歳〜49歳の男性の平均給与は629万円
と発表されています。
この調査結果を見ると、民間のサラリーマンの男性が600万の平均年収を超えるのは、45歳からになります。
ここまで、年収600万円以上の男性がどのくらいいるのかを調査してきました。
調査から分かることをまとめると、
- 25歳〜34歳の未婚女性のうちの40%が、年収600万円以上の男性との出会いを望んでいる
- 25歳〜34歳の未婚男性のうち、実際に年収が600万円以上の男性はわずか3.5%
- 男性は45歳になると平均年収600万円を超える
- 20代で年収600万円を超える男性は、全体のうちの4.0%
- 30代で年収600万円を超える男性は、全体のうちの19.2%
- 40代で年収600万円を超える男性は、全体のうちの40.8%
と、婚活中の女性にはなかなかシビアな現実が待っていることが分かりました。婚活女性の多くが望んでいる年収600万円以上の独身男性は、希少価値です。
年収600万円の男性と結婚する注意点
年収600万円の男性との結婚を目指す際には、以下の点に注意することが重要です。
10歳以上年齢が上の男性を対象にできるか

まず、一番簡単な方法は、お相手の男性の希望年齢をあげることです。
25~34歳の男性のうち年収600万円以上かつ未婚男性はわずか3.5%なので、この3.5%を狙うのは無謀。
ただし、女性側が50代男性からのアプローチもOKにすれば年収600万円以上の男性とも結婚できるかも。
この3.5%の層に対して、25歳〜34歳で婚活をしている女性の4割が好意をもっているわけですから、ライバルは多数。この問題を解消する手段としても、やはり男性への希望相手としての年齢を引き上げることです。
もしくは「相手が再婚でもOK」という条件を加えること。
再婚希望の50代男性をターゲットにするのなら、年収600万円以上の男性に絞った婚活も、現実的と言えるかもしれません。
バツイチも考慮して、他の条件を全て捨てれば夢は叶うかも
また、高い年収を結婚相手への最優先希望にするのならば、年収以外の条件をしぼらないことです。

年収600万円以上で、他にもいくつも魅力がある30代の男性が独身? 普通にないです
仮にいたとしても、女性からの人気はとてつもなく高く、それこそ自分が選ばれる確率は宝くじの当選率のようなものです。どれだけ倍率が低くても100倍は下らないでしょう。
もちろん自分磨きを怠らないことも大切です。女性人気の高い男性に、自分を選んでもらわないといけないわけですから、婚活のライバルたちに勝てる特別な女性になる必要があります。

最低でも倍率100倍と聞くと、どれだけ努力しても難しいような気もしますね
婚活中の希望は柔軟に変更する努力も必要

プロポーズ
結局、こうやって考えていくと、自分自身が本当に大切にする結婚相手への条件は何か?ということになりますね。
趣味が合う男性と出会いたいのか、自分のタイプのルックスの人と出会いたいのか、家庭環境に共通点のある男性と出会いたいのか、年が近い男性と付き合いたいのか、婚活で相手に求める条件は尽きません。
金銭感覚の違いを理解する

今から相手を探す婚活女性に知っておいてほしいことがあります。婚活中は男性の年収に目が行きがち。では年収だけで相手を選び結婚した人は幸せなのでしょうか?
株式会社リクルートマーケティングパートナーズが2016年に行った離婚の調査によると
女性側が思う離婚の原因
- 価値観の違い(53.2%)
- 金銭感覚の違い(46.2%)
- 人生観の違い(44.8%)
- 性格の不一致(43.8%)
金銭感覚の違いが離婚原因になることが分かっております。収入が多くてデートはいつも高級店、そんな高収入男性より年収400万円の男性のほうが預貯金が多いということもありえます。
手取り金額と預貯金額は必ずしも比例しません。
結婚前は年収が気になりますが、結婚後は金銭感覚が気になります。
婚活中に年収に関しての条件を緩めて、相手の金銭感覚を気にして男性をみてみませんか。
婚活市場には実は高収入独身男性は探せばそれなりいるのです。
もし、そういう男性とデートする機会があれば注意点は金銭感覚です。高そうなブランドものなどを持っていないから安心ということはありません。
趣味や家電に大金つぎ込んでいるかもしれませんし、仕事がハードで毎日外食タクシー帰宅で出費が多く家系は毎月赤字で、ボーナスで補填するだけという方も多数おります。
「高給が嘘」というわけではありませんが、貯金額を聞いたらがっかりしてしまうケースも少なくないのです。
金銭感覚などツッコんだことも確認したうえで結婚したいのであれば、独身証明書を提出して登録する結婚相談所を利用して婚活することをお勧めします。
手軽なのはエン・ジャパングループが運営するエン婚活エージェントです。
通常の結婚相談所が登録だけで10万円前後するのですが、エン婚活エージェントは店舗がない分、リーズナブルで登録料10,780円、月会費14,300円(税込)です。
希望条件に合う人は毎月6名以上紹介してくれて自分でもあってみたい人を検索して申込もできます。
エン婚活エージェントが登録しているコネクトシップは男女とも年収公開するサービスで、お見合いは割り勘推奨です。
そのため、ちゃんと働いている自立している女性に有利です。
サポートが手厚いのは東証一部上場企業IBJグループのサンマリエです。会員も64,000人と多く、データマッチングだけではなく、ヒアリングしてユーザーの好みを汲み取り相手探しを代行して紹介してくれます。
IBJは女性の年収は非公開にできます。
お見合いは男性が支払うのがルールで、男性の役割女性の役割が分かれているのが特徴です。
親世代の人生プランのままでは危険

共稼ぎが増えても、なぜか独身女性はふんわりと「いつかは専業主婦に」と昭和の人生設計のままという方は多い。なぜ専業主婦といえば、自分の母親が専業主婦だから。
ご本人は高望みしている自覚もなく、親世代と同じ生き方を望んでいるだけと思っているだけとケースは多いです。
相手に求める最低年収の基準はあってもいいのかもしれませんが、家事に協力的な男性と結婚し共稼ぎで世帯年収600万円超えを目指す、その方が現実的です。
離婚しないにせよ、彼が怪我や病気で求職したとしたら?逆にあなたが怪我や病気になったら?ないに越したことはありませんが、長い人生ではそういう辛い時だってありますよね。
そういう時に支えあえる人かどうかという視点の方が大事ではないでしょうか。
親を安心させるために結婚しない

「結婚するなら普通の男性。せめて年収は600万ぐらいないと」
そういう女性は「男性をATMとしかみていない」と思われがちですが、意外とまじめな女性が多いです。
小さい時はお母さんや教師のいうことをよくきいたお利口さんで相手の顔色をうかがう方。
玉の輿を狙っているような女性ではないことがほとんど……だから余計に婚活が難しくなりがちなんですね。
テレビでは高飛車なイメージの西川史子さんもお母さんの夢を叶えるために医師になったそう。
すべてお母さんの敷いたレールの通りに生きているようです。
あなたもマジメないい子だったのでは?いろいろ話を聞いていくと、親が「こうやりなさい」という言いつけを守って生きてきて親が気に入りそうな男性を探しているケースがあるのです。
親が子どもによく言う「いい子じゃないとだめよ」を未だにそのまま鵜呑みにして、愛されるためにいい人でいようとします。面の皮が厚い女性でもなく、どんなに着飾っても自信なさげ。
無条件で「私だから当然、愛される」ではなく、「○○すれば愛される」と愛情を条件付きで考えがち。
「年収600万円以上なら結婚してもいい」
と思うのは自分に対しても無条件で受け入れてくれる人なんていないと思っていませんか?
あなたが愛される理由は美人だからでも優しいからでもなく、あなたがあなただから愛されるべきです。
この先の人生、きっといろんなことがあります。あなたが病気をしたり、相手の男性の仕事がうまくいかなくなったりすることもあるかもしれません。
その時に無条件で家族だから助け合える関係を創りたいと思いませんか?
人は誰にでも、いい時も悪い時もあります。ありのままの手抜きでいいというわけじゃないですよ。
どんなことがあっても支えあう家族を目指すなら『年収〇〇万円』という収入の条件で男性を探して婚活をしても支え合う家族は作れない。
そもそもあなたが結婚しようとしているのは自分のため?それとも親のため?または世間体のため?そこも整理してみませんか。
「いつまでも結婚しないで恥ずかしい」
と親が言おうが親を安心させるために結婚しなくてもいいのです。婚活をするのなら、自分のために婚活してください。
600万円以上の男性は、思った以上に少ない
今回は、年収600万円以上の男性と出会うことの実態について、統計や調査を見ながら解説していきました。
25歳〜34歳で年収600万円を超える未婚男性はたったの3.5%なんて、思った以上にシビアな調査結果でしたね。
この層をねらうことが、無謀と考えるのか無謀ではないと考えるのかは、女性の頑張り次第です。
年収にこだわりすぎず、運命の男性と出会って素敵な結婚をしたいですね。