スピード婚は離婚率が高い、はウソ!?
実は交際期間が長いカップルの方が離婚率は高い
スピード婚は離婚率が高いというイメージがありますが、実はアメリカのエモリー大学の研究によると、「離婚率と結婚前の交際期間には、反比例の関係がある」という研究結果が出ています。
どういうことかというと、交際期間1年未満で婚約したカップルと比べて、3年間以上の交際を経て婚約したカップルは、離婚率が39%も高かったのです。
この調査結果は、エモリー大学が3000人の夫婦を対象におこなった研究の結果わかったことで、エモリー大学の研究紹介雑誌「アトランティック」によって発表されました。
この研究結果によって、スピード婚=離婚率が高い、というイメージは、大きくくつがえされることになりました。また、一目惚れで結婚した場合は離婚率が低いという調査結果もあります。
とはいえ、スピード婚でもいつまでも仲良く夫婦生活を営んでいける夫婦もいれば、スピード婚からスピード離婚へとつながった夫婦もいらっしゃいます。
今回は、スピード離婚をしてしまう夫婦にありがちな特徴をチェックし、おさえるべき決め手について考えていきたいと思います。
どんな夫婦が離婚する?スピード婚で離婚する夫婦の特徴6つ
1.結婚年齢が若いときのできちゃった結婚

厚生労働省の人口動態統計によると、10代で結婚した夫婦の8割は子どもができたことがきっかけです。20~24歳で結婚した方も6割は授かり婚。
10代で結婚した夫婦は過半数が離婚するといわれております。見渡すと確かにかなり若いうちに結婚した人は離婚しているような(しかしまた再婚しているかも)
長くお付き合いをしていて、お互いの両親も知っていてその結果、妊娠をきっかけに入籍したというのではなく、あまりよく知らずただ欲望に身を任せてその結果の妊娠、結婚は破綻するケースは多いかもしれませんね。
1.金銭感覚が合わない

離婚原因1位は価値観の不一致。でも価値観って具体的になんでしょう。
金銭感覚が合わない夫婦は、まず続きません。小さなことから言うと、たとえば外食や旅行について。「たまには良いよね、月に一回は外食もしたいな」と思うのか、「年に一回ならともかく、わざわざ外で食べるなんてもったいない」と思うのか。
また、買い物をするとき、ローンを組んだりリボ払いすることを気にするタイプなのか、気にしないタイプなのか。離婚した方にお話を伺った時、「お金がきついときにも後輩には毎回全額おごるのがいやだった」なんていうお返事をいただいたこともあります。
こういった金銭感覚のずれは、短い交際期間中には目立ちませんが、結婚すると生計が一つになる以上、結婚生活の中では大きな問題になってきます。スピード婚の際には、金銭感覚についてしっかりとおさえておきたいですね。
2.家庭に対する優先度が合わないf

家庭に対する優先度のずれも、離婚理由に直結する大きな問題です。一昔前までは、男性の優先度の一位は仕事であり、女性の優先度の一位は家庭でした。
しかし、いまは男性の中でも、「仕事はプライベートを充実させるための手段」と考える男性は増えてきていますし、一方で女性の中でも、「仕事は自己実現の場であって、家庭も大切だけど仕事はおろそかにできない」と考える女性も増えてきています。
残業はせず、アフター5は夫婦でのんびりと過ごしたいと考えるタイプと、残業はあたりまえで仕事第一のタイプが結婚したら、どちらかが我慢をしなければいけませんよね。家庭に対する優先度も、しっかりと確認しておきましょう。
3.子供に対する価値観が合わないC

この問題も、とてもシリアスな問題です。まず、現代社会では、子供を欲しいのか?子供を欲しくないのか?という点から、大きくポリシーが異なっています。
また、子供が欲しいとして、必要ならば不妊治療をしたいと考えるのか?子供を作るための努力に、協力的なのか非協力的なのか?子供はひとりなのか、ふたりなのか?夫婦としての形の先に、家族がある以上、この点のすれ違いはとても大きな問題になってきます。
よくあるのは男性が妊活に積極的ではなかったということ。男女とも、結婚前はあまり妊活について知りません。最近になり、少々情報は出てきますがみんな読んでいるのは女性ばかり。男性との意識は大きく違うのです。
子供に対する価値観は、結婚前に必ず確認しておきたいところですね。
4.将来設計が根本的に合わないM

将来設計というのは、マンションを買うのか、家を買うのか、将来はどこにすむのか、親と同居をするのか、親と同居はしないのか、などのことを言います。
都会の高層マンションに住むのが憧れだというタイプと、郊外の一戸建てに住むのが夢だったというタイプが結婚してしまうと、お互いに大きく衝突してしまいますよね。
また、いつか独立したいと考えているタイプと、堅実に会社員をやっていてほしいと望むタイプが結婚してしまい、問題になったケースもあります。こういった将来設計も、ざっくりとで良いのでしっかりと話し合いをしておきたい部分です。
5.セックスの相性が合わない

最後は、セックスの相性です。相性というのは、性欲を感じるポイントや、セックスをしたいと考える頻度、性癖などを言います。この部分のずれも、一度ずれてしまうとそのずれは解消しづらいため、結婚生活の不和につながっていく大事なポイントです。
現代の離婚理由の上位には、性生活の不和がランクインしていることからも、この問題の重要性がうかがい知れます。この点は、あまり結婚前に話し合う、ということはしづらいかもしれませんが、スピード婚の前には確認しておきたい部分です。
6
後悔しないようにおさえておきたい、スピード婚の決め手
大事なポイントは、おそれずに話し合う
ここまで、スピード離婚の前にしっかり話し合っておきたい決め手を5つ見てきました。金銭感覚、家庭に対する優先度、子どもにたいする価値観、将来設計、セックスの相性など、さまざまな決め手がありましたね。
冒頭にご紹介した研究結果からも分かるように、スピード婚だから離婚率が高いというわけではありませんが、スピード婚だとこれらの決め手をしっかりと話し合わないまま結婚してしまい、結婚してからこのズレに気づき問題に発展しやすい、ということも事実です。
一生を共にするお相手とは、しっかりと話し合いをし、大事な部分についての認識を共有してから結婚を決めたいですね。